看護師の職場と言えば
・施設(老健や特養)
・訪問看護
・保健センター
「他にも何かありそうだけど、聞かれても分からない」
病院で働いている時はそんな状態でした。
しかし、実際には様々な職場があり
看護師資格を活かして多様な職場で活躍されている方がたくさんいます。
この記事で紹介する刑務所看護師もその1つです。
看護師としての刑務所での仕事内容
あまり知られていませんが、刑務所内にも看護師は働いています。
看護師が働く刑務所の区分としては、一般刑務所と医療系刑務所に分けられます。
一般刑務所
一般刑務所では、受刑者の不慮の事故や怪我に対する応急処置、体調不良者へのケアが中心となるため、日常的に看護が必要になるわけではありません。
医療刑務所
受刑者の方が心身の持病を抱えていたり、継続的に治療が必要な人が対象となります。
そのため、医療行為の比重は一般刑務所に比べて大きいです。
刑務所勤務の看護師は国家公務員で試験は不要
これもあまり知られていませんが、刑務所看護師は国家公務員となります。
市立病院などの採用形態と同様に公務試験を受ける必要はなく、書類選考と面接、簡単な適性試験があるようです。
ちなみに刑務所以外にも自衛隊や空港の検疫官、ハンセン病療養所などに就職すると、国家公務員となります。
国公立病院や保健センターでの勤務は “準”公務員という括りになるようです。
(待遇や給料に差が出ます)
刑務所での看護は安全なのか?
勤務先の刑務所の種類にもよりますが、受刑者の中にはそれなりの経歴がある方もいます。
この辺が1番心配されるところだと思いますが、処置の際はナースだけではなく、必ず複数の刑務官が付き添うため安全は確保されています。
国家公務員災害補償法の適用も受けられます。
刑務所での看護師求人・給料
全国的に求人が少なく、職員の急な欠員で求人情報が出ることが多いようです。
募集人数が少ないので、過去には1人の募集に対し16人の応募があったという掲示板もありました。
競争率が高いので看護師求人サイトに登録しておくのが基本です。
募集に対しスムーズに応募ができ、採用される確率が上がります。
すでにご存知かもしれませんが、看護師求人は非公開であることが多いので、ネットで探してもなかなか出てこないのが現状です。
刑務所という特殊な場所になるので、まずはしっかりと情報収集をして、納得いくまで勤務条件などを確認しましょう。
刑務所看護師のメリットとデメリット
刑務所看護師のメリットは国家公務員であるため福利厚生が充実しており、個人病院に比べると昇給率や退職金など給与面でも優遇されています。
デメリットもいくつかあり
基本的に、刑務所内では受刑者との私語は禁止されています。黙々と、受刑者の健康チェックや体調管理・医療処置やケアを行わなければなりません。
そのため、人と話したり関わる事が好きな人にとっては不向きです。
もしコミュニケーションを取ることが好きなのであれば、訪問看護師がおすすめです。
訪看は夜勤も無いですし、直接利用者さんの自宅に伺うためスタッフと関わる時間が少ないです。
実際に私も訪問看護をやってみて感じましたが、スタッフと関わる時間が少ない事で人間関係のストレスが激減しました。
病院にいる時に比べて利用者さんのお話を聞く時間も増えて、本当に良かったと感じています。