毎年2月になると、看護師国家試験が行われます。
2020年(第109回)には65,000人以上が受験し、58,000人が合格。
必修や一般問題にボーダーはありますが、合格率は毎年90%前後に調整されています。
看護師国家試験は不適切問題で合格率を操作されている
2018年の看護師国家試験(第107回)の必修では、過去最多の8問が不適切問題として採点の除外対象となりました。
私が受験した年も必修で7問が不適切問題として、採点対象から除外されました。
なぜこんな事が起こるのか?
それは必修問題は80%の正答率が必要という合格基準(絶対基準)があるためです。
必修を不適切問題にしないと不合格者が続出する
前述の通り必修問題は現状50問なので、8割なら40問以上の正解をしなければなりません。
しかし、難易度の高い問題に加え、表現が紛らわしい問題なども含まれている事もあり、40問以上正解できる人が少ないのです。
たたでさえ現場でナースが不足しているのに、合格者が極端に減ってしまうと病院単位ではなく国単位で潰れます。
これを避けるために、正答率の悪い必修問題を除外することで必修問題の正解を80%以上に保っているのが現状です。
第107回の国試のように不適切問題が多い年は、必修で38点だった人も実際に合格しています。
こうしてボーダーラインを調整し、合格者が減らないように調整されています。
第107回の看護師国家試験の採点除外となった必修問題の理由として
「問題自体は試験問題として適切であっても、必修問題としては妥当でないため」
としています。
これ、必修の意味あるんですかね?
絶対基準なんてのはただの建前で、もはや必修問題は相対基準と考えた方が良いでしょう。
看護師国家試験の合格率は90%前後に調整されている
以下の数字は厚生労働省発表による過去6年間の看護師国家試験の受験者と合格者・合格率です。
- 第104回
受験者数60,947人 合格者数54,871人 合格率90.0% - 第105回
受験者数62,154人 合格者数55,585人 合格率89.4% - 第106回
受験者数62,534人 合格者数55,367人 合格率88.5% - 第107回
受験者数64,488人 合格者数58,682人 合格率91.0% - 第108回
受験者数63,603人 合格者数56,767人 合格率89.3% - 第109回
受験者数65,569人 合格者数58,514人 合格率89.2%
受験者数増加に伴い合格者も増えていますが、合格率は平均すると90%で誤差も2.5%です。
受験すれば誰でも合格できるわけではありませんが、必修問題をしっかりクリアして、下位10%に入らなければ良いのです。
国試の過去問と必修問題集を何度も復習し、体調され整えて臨めば高確率で合格できます。
不合格だった人の共通点はほぼ決まっており
寝不足や体調不良、圧倒的な勉強不足、マークシートのミスなどが挙げられます。
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午前中の試験を受けた段階で悲観する必要はない
国試は午前と午後に分かれていますが
午前の部を終えた段階で悲鳴がたくさん聞こえてきます。
「オレ終わったわ」
「私ダメっぽい…」
こんな声がたくさん聞こえてきます。
午前中の試験を終えた後、あまりの必修問題の難しさに絶望し、午後のテストを受けずに帰った学生もいました。
でも待って!
前述した通り、合格率や必修問題の正答率は、テストが終わった後の受験生全体の相対評価で厚生労働省によって操作されます。
たとえ午前中のテストが絶望的でも、決してあきらめたり、投げ出さないようにしてください。
これは全ての受験生に伝えたいです。
気持ちを切り替えて、午後からも集中力を保って試験に臨むことを必ず意識しておきましょう。
受験直後や速報での回答で悲観する必要は無い
これも同様です。
どこの会場でも試験が終わった直後から泣き出したり、悲鳴をあげる人が必ずいます。
また、受験後に回答の速報が出ます。
答え合わせをしている途中で絶望している同級生もたくさんいました。
でも、やっぱり待ってください!
しつこいくらい何度も書きますが、点数なんて厚労省が都合の良いように操作しています。
明らかに簡単な問題を山のように間違えていれば可能性は低くなりますが、難しい問題が多い年は全体的に点数が下がるため「不適切問題」として必ず調整されます。
私の同級生も、答えわせの段階で必修問題で点数が足りず絶望していましたが、結果的に合格できました。
結果が出るまでは、前向きに過ごしましょう。
悲観して暗い毎日を送っても結果は変わりません。
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速報のボーダーライン予想は高めに設定される
受験直後には「さわ」や「看護roo」「ネコナース」などでボーダーライン予想の速報が出ます。
ただ、実際には予想より高く設定されている傾向にあります。
なぜなら、予想したボーダーラインが実際のボーダーよりも低かった場合「合格だと思っていた人が不合格になる」という悲劇が起きてしまい、多くの人から反感を生むことになります。
あとから、合格ラインが下がって「落ちると思っていたのに合格してた」という場合で文句を言う人は誰もいないですよね?
会社としては自社のイメージを壊すのは避けたい。
そのため最初のボーダーラインは高めに設定されています。
東京アカデミーなどは、SNSやネット上の反応を見ながら少し時間をおいてボーダー予想を出しているので一つの目安になります。
ただしあくまで目安です。
結局は受験者全体の成績は採点側にしかわからないので、90%前後の合格者を確保するように点数調整やボーダーラインの調整が行われます。
まとめ
とにかく結果が出るまで、合否は本当にわかりません。
近年は不適切問題の続出で、正答率80%もほとんど意味を成さないようにさえ感じます。
少なくても試験の途中や、午前の部が終わった段階で投げ出さないようにしましょう。
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